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2023.12.08

“自分を愛せなくても落ち込まなくていい”。高山都さん、安井達郎さんが考える「等身大のセルフラブ」。

モデル・俳優として活躍しながら、ランニングや料理、登山や動画制作などそれぞれの趣味も全力で楽しまれている高山都さん、安井達郎さん夫妻。インスタグラムやYouTubeなどで発信される日常は飾らない、だけど心から生活を慈しむ姿が映し出されていて、前向きな気持ちにさせてくれます。そんな二人にとって「自分を愛する」、「自分を大切にする」とは何でしょうか?二人が考えるセルフラブについて、生活の中で心がけていることや自分の労わり方について聞いてみました。

ポジティブな言葉を口にすると自分もうれしくなる

―高山さん、安井さんが考える「セルフラブ」とは何でしょうか?

安井さん:実は僕、自己肯定感が低いタイプなんです。だから、今回のインタビューで上手に話せるかちょっと自信がないのですが(笑)、僕はもともと完璧主義者で、1日の終わりに「今日はここがダメだったな」とひとり反省会をすることも多かったんです。それが結婚して変わりました。妻を含め、彼女の周りはスーパーポジティブな人が多いので、少しずつセルフラブのマインドを取り入れています。

―具体的にどのような影響を受けていますか?

安井さん:都の友達に「自己肯定感が低いんだよね」と話すと、「もっと自分を褒めてみたら?私なんてお皿洗いしただけで自分のことを褒めているよ」と言われて。あ、そんなことでいいんだと(笑)。できなかったことよりもできたことにフォーカスするようになると、自分を認めてあげられることが増えた気がします。

高山さん:たしかに。私の友達はポジティブなタイプが多いよね(笑)。夫は根がとても素直。人のいいところをすぐに取り入れられる吸収力はすごいなと思います。

安井さん:ネガティブなことを考えて時間を無駄にしちゃったなと思うことも多かったので、変わるきっかけがあってよかったですね。

─高山さんはどうでしょう?

高山さん:私は明るい気持ちを届ける仕事をやっている自覚があるので、仕事の時は自然と自己肯定感が高くなっていると思います。

自分的に自己肯定感を上げる工夫があるんです。それは人の素敵なところを伝えるようにすること。海外に行った時、知らない人に「スカート素敵ね」と褒められるとすごく嬉しいですよね。だから、私もいいなと思ったことはどんどん口にするようにしています。目の前の人がうれしくなってくれたら私も嬉しくなる。逆に愚痴とか噂話とかしている時って口角が下がり、眉間にシワが寄って、美しい姿から程遠くなってしまい、自己嫌悪に陥ってしまう。反対に、ポジティブなことを伝える時って自然と明るい顔つきになって、それが結果的に自己愛につながると思っています。

―忙しい日々の中でどうしても心や体が崩れてしまうこともあると思います。そんな時、お二人はどうされていますか?

高山さん:ちょっと環境を変えてみるかな。夫は山が好きで、その影響で私も登山やキャンプに一緒に行くようになったのですが、自然の中で体を動かしていると、五感を解放できる感覚があって、ネガティブな状態から離れられている気がします。問題が解決していなくても、深呼吸したり、鳥の声や風の音を聞いていると、悩みがどこかに行っている感じがする。

安井さん:たしかに。僕が登山やキャンプが好きなのって、知らず知らずのうちにネガティブなマインドをリセットできるからかもしれない。

高山さん:自然のエネルギーを欲しているんだろうね。気軽に山やキャンプに行けない人は公園のベンチで深呼吸するだけでもいいと思う。私も仕事が詰まっていて、呼吸が浅くなっているな、と思ったら一人でベンチに座って日向ぼっこしています。

安井さん:日光を浴びるって大事だよね。僕、妻に言われて気づいたんですけど、太陽が出ていたらすごく機嫌がいいみたいで。自分が「落ちてるな」と思ったらベランダで日向ぼっこしてます。

高山さん:達郎くんは梅雨時期はネガティブ勃発で暗いんですけど(笑)、晴れてたら一人でずっと機嫌良さそうにしているもんね。

―お二人のように自分の気持ちが上がる方法を知っているとすごくよさそうですね。

ちょうどいい車間距離をとって自分の心地よさを守る

―マイナスな言葉や評価を受け取ったときはどうしますか?

高山さん:私はあまり引きずらないかな。結局は「他人の意見」だと思っちゃう。もちろん、反省すべき点について愛ある指摘をいただいたら大事に受け止めます。でも、無秩序なSNS社会で顔の見えない人から向けられた心無い一言はスルーする。そうしないと、自分の心がもたない。時々、SNSだけじゃなくて身近な人から投げかけられた言葉に傷つくことがあるけれど、そういうときも「他人の意見」なんだと自己否定に走らないようにします。どんなに仲がいい人であっても、人と人の間に車間距離を保つことは大事だと思う。悪気はなくても相手を傷つける一言を言う人とか相手の意見を否定しがちな人もいるじゃないですか。その人自身をわかりやすく拒否することはしないけど、見えない線を引くようにする。達郎君はどう?

安井さん:ネガティブな意見は正面から受け取ってしまうけど、すぐ忘れるかな。でも、以前こういう話を二人でしていた時、都が「自分が信じるのは面と向かって言われた言葉だけ」と言ってて、本当にそうだなと思ったんですよね。「あの人があんなこと言ってたよ」とか、知らない人がネットに書き込んでいることは自分に直接言われていないことだと思うように。

高山さん:そうだね。目の前で言われていないことは真剣に受け止めない。きっと読者の方にも会社の噂話とか「あの人に嫌われているのかな?」とか心がざわつくことがあるかもしれないけど、「目の前のことだけが真実」と考えたら、そこまで不安にならないのかなと思います。本当に不安だったら、ちょっと勇気を出して直接聞いてみてもいいと思う。誤解だったと気づくかもしれないし、誤解じゃなかったとしたら、その人とはちょうどいい車間距離を取るタイミングだと思って次に進む。

―セルフラブが大切だと思っても、「どうしても周りの人と比べて自分に自信が持てない」、「自分を愛することができない」という人がいたら、お二人はなんと声をかけますか?

安井さん:それが普通ですよと伝えたいかな。落ち込まなくて全然いいと思う。

高山さん:そうだよね。日本では自己肯定感が高い人の方が少ないと思う。もし、同じように悩んでいる友達がいたら、「ちょっとぐらいはみ出したり、不良になってもいいんじゃない?」と伝えるかな。きっと真面目で一生懸命で頑張り屋さんだから悩むのであって、時には不真面目になったり、寄り道してみると、ネガティブな思考回路から少し離れられると思うんですよね。

―高山さんがそう思えるようになったのには何かきっかけが?

高山さん:2、3年前、仕事を頑張りすぎちゃって、心身のバランスを崩してしまったんです。それで頑張りすぎもよくないんだと気づいて、時々サボってみようと。あとは、自分のダメな部分を見せられる夫に出会えたことも大きかったですね。できないことはできない、ダメな部分があってもなんとかなるというマインドでいられるようになりました。

今は仕事でいっぱいいっぱいになりそうになったら、「今日はここまで。明日できることは明日します」とマネージャーさんに伝えて“ポジティブな放棄”をしています。ポイントは明るく元気に伝えること!そうするとみんなも「了解です!お疲れ様でした!」と返してくれる。読者のみなさんも家事や仕事、育児、介護など人それぞれいろんなタスクがあるじゃないですか。全部完璧になんてできないから、「今日はご飯は作りません」とかポジティブに放棄してみるといいと思います。

―お二人はオンとオフのバランスはどうやってとっていますか?

安井さん:自然に行く時間を増やしたり、ふらっと一人でドライブに行ったりもしています。

高山さん:実は私、オン・オフの付け方が下手で。たまにぽっかり休みができると、家の大掃除を始めたりして。何かしてないと落ち着かないんですよ。でも、半ば強制スイッチを押して「やりません宣言」をするようになりました。上手に緩急つけて、オン・オフができると、もっとセルフラブが上手になるのかなって思います。達郎君は上手なんですよ。

安井さん:隙あらば休もうとするんで(笑)。

高山さん:そういう点で言うと、気持ちの切り替えにアスレティアの「スイッチング アロマピローミスト / SLEEP」はすごく役立ってます。寝る前にシュッと吹きかけて、電気を消すと「今日もお疲れ様でした」とスイッチがオフになる。ぐっすり寝られますように、と思いながら自分で魔法をかけているような気分になります。

安井さん:アスレティアは香りがいいですよね。妻から勧められて、僕も化粧水や「リップオイルエッセンス」を愛用しています。

高山さん:押し付けない香りがいいよね。友達に贈る時も「おうちの雰囲気に合うかな?」とか気にせず選びやすい。「スイッチング アロマルームミスト N」も深呼吸したくなる香りで大好きです。海、山、森、大樹の香りそれぞれがあって、同じ空間で混ざっても気にならない。自然の中にいる時のような気持ちになります。新作の「リッププロテクション エッセンス(SPF10)」も気になるアイテム。UV対応なので、ランニング中の味方になってくれそうですね。このチューブタイプはジェンダーフリーで誰でも使いやすそう。

安井さん:チューブタイプのリップケアアイテムだから、男性でもつけやすそうだね。

高山さん:他のアイテムのパッケージもそうですが、ジェンダーフリーで気持ちよく使えるところがアスレティアのいいところですよね。

  • Text/Mariko Uramoto
  • Photo/Yui Sakai
  • Edit/Riku

プロフィール

高山都

1982年生まれ。モデル、俳優、ラジオパーソナリティなどで幅広く活動。趣味は料理とマラソン。料理やうつわ、日々の暮らしを発信するインスタグラムが人気。著書に『高山都の美食姿』シリーズ(双葉社)がある。

安井達郎

1988年生まれ。モデルとしてCMや広告、雑誌などで活躍。映像作家としてnever young beach、indigo la EndなどのMV監督を務める。近年は自身のYouTubeでVlogの発信のほか、写真家としての活動もスタート。

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