Exercise

2023.07.10

「NEUTRALWORKS.」が考える、サステナブルな健康習慣の作り方。

健康的な生活を送りたい。そう思ってもなかなか運動を始めるきっかけがなかったり、続けられないと悩んでいる人は多いかもしれません。「健康=心身を最適化すること」と捉えるスポーツライフスタイルブランド「NEUTRALWORKS.(以下、ニュートラルワークス.)」は、環境負荷低減素材を使って睡眠や食事、仕事中や移動時間などの日常とアクティブシーンをつなげるさまざまなアイテムを手掛けて、注目されています。今回はチームを引っ張る事業部長の大坪岳人さん、プロモーション担当の前田有加さんに運動を習慣化する秘訣、心と体をニュートラルに整える大切さを伺いました。

アクティブシーンと日常をシームレスにつなぐ

―「NEUTRALWORKS.(ニュートラルワークス.)」と他のスポーツブランドとの違いは何ですか?

大坪岳人さん(以下、大坪):「ニュートラル」と名の付く通り、心と体をニュートラルに整えることを目指しています。アスリートのように優れた記録を出したり、体を鍛えるためだけではなく、自分の本来の力を最大限発揮できるように心と体をニュートラルに整えることがスポーツの役割だと捉えていて、それが他ブランドとの大きな違いです。

僕たちの会社はスポーツメーカーとして、機能性の高いスポーツウエアやアウトドアウエアの開発に力を注いできました。そのテクノロジーを最大限に生かし、特定のスポーツやアクティビティのみにフォーカスするのではなく、仕事や遊び、就寝中や移動時間など日々のさまざまなシーンを快適に過ごすためのアイテムを揃えています。動きやすいウエアを着れば自然と体を動かしたくなり、それによって心と体の健康への意識が芽生える。そんな循環を作れたらと考えています。

前田:日常でも着用できるようロゴを目立ちにくくするなどミニマルなデザインを心がけています。ウエアはほぼユニセックスで作っていて、サイズ展開も豊富。ジェンダーレス、エイジレスに着られる服づくりも特徴の一つです。

大坪:コンセプトには「GET YOU READY」を掲げています。自分をREADYな状態にすることは、周りの人や環境の犠牲の上に成り立つものではありません。他者や自然に配慮する姿勢も大事にしています。

―その想いは具体的にどのような商品やサービスに反映されていますか?

大坪:環境面でいえば負荷の少ない自然由来の素材やリサイクル素材を使って商品を開発しています。店舗や主催するイベントでは古着回収ボックスを設置し、回収した素材を使ってウエアや寝具、雑貨などを作っています。また、環境負荷低減素材に置き換えるだけではなく、機能性も追求しています。例えば、防臭効果。汗を素早く吸収する従来の素材は快適ですが、臭いが発生しやすいという難点があります。「ニュートラルワークス.」では、ユーカリを原料とした素材に特殊な加工をして、吸水速乾性と菌の発生を抑えることで自分だけでなく、周りの人にも不快感を与えない配慮をしています。

自然素材やリサイクル素材を積極的に採用し、環境配慮を図る一方で、私たちのような小規模ブランドが注力したところで、何も変わらないと言われることもあります。ただ、私自身は物理的なインパクトよりも人の意識や気持ちを変えることの方が大事だと思っていて。一人の行動が周りの人に影響を与え、世の中を変えられる。そうした、一人ひとりの意識を変えることを大切にしています。
そう考えると、どうやったら人の意識を変えられるかがポイントになる。深刻な問題をそのままシリアスに伝えるよりもユニークに発信する方がいい。たとえば、栄養価の高いバナナはスポーツをする人が積極的に摂る食べ物の一つですが、バナナの木は生涯に1度しか実をつけず、収穫したら新芽だけを残して、木は伐採・破棄されます。破棄される量は年間10億トンにも上ると言われていて、燃やすと大量の二酸化炭素を排出する。そのため「ニュートラルワークス.」ではバナナの廃材を使って、バッグを作るなど自分たちなりにこの問題を広く知ってもらう活動をしています。また、廃棄されるはずの漁網を使ってフィッシャーマンズセーターを作ったことも。ただのダジャレじゃないかと言われますが(笑)、真面目に伝えながらもユーモアがあることでさらに興味を持ってもらえると思っています。

同じ想いを持つ人々をサポートしたい

─環境に配慮した姿勢は自社のものづくりだけに反映されているのではなく、同じ思いを持つ団体や企業に向けたユニフォーム作りにも現れています。

大坪:就業時は動きやすさや吸水性・速乾性、耐久性といった機能性は重視されますが、着ていて気分が上がるデザインも同じくらい大事だと思っています。スポーツのユニフォームは士気が高まり、チームの一体感をもたらす効果がありますよね。それと同じ感覚で仕事着も作れないかと。我々が持つ技術とデザイン力を使って、働く人たちの仕事の時間が少しでも楽しくなるユニフォームを提供したいと思っています。
前田:動きやすいスポーツウエア機能を兼ね備えたセットアップのテーラードスーツも販売しています。軽量かつ快適な着心地で、洗濯機で洗えるので、ホームクリーニングも可能です。

―「アスレティア」のスタッフユニフォームも制作いただきました。こだわった点を教えてください。

大坪:ジェンダーレス、エイジレスに着られるようサイズを限定しないワンピースタイプを提案しました。長時間働いていると汗をかくので、消臭効果の高いユーカリを原料に使用した再生素材「マキシフレッシュ」とオーガニックコットンを使っています。レギンスとフード付きジャケットはそれぞれ植物由来ポリエステルを使用していて、動きやすいデザインが特徴です。

前田:着られなくなったユニフォームは回収し、リサイクルやリユースをする予定です。「アスレティア」も使用済みの製品容器を回収し、資源として活用していますよね。使い終わったものをゴミにせず、還元する姿勢に私たちも共感しています。

“READYな状態”は自分を知ることから

大坪:健康を維持するためには、まずは自分の体に興味を持ち、状態や変化に気づくことが重要です。なので、実店舗では体成分分析機「InBody」や骨格の状態を知るボディスキャン「3D BODY SCAN」などを用意して自分の体の状態を測るサービスを実施しています。

前田:店舗で販売しているオリジナルボトルをお持ちいただくと、いつでも無料で「3D BODY SCAN」、「InBody」を利用いただけるんです。

大坪:年に一度の健康診断で身長や体重、ウエスト周りを測って終わりではなくて、もっと日常的に自分の体の内/外を測定し、姿勢の歪みや体のねじれなどを把握することで、日々のトレーニングやメンテナンスに反映し、改善につなげてもらいたい。また、「bio-PHOTON」という機械は体から出るエネルギーを波動にして視覚化し、心の状態を把握できるもので、自身で自覚していない不調に気づくきっかけにもなります。

前田:これらのサービスは予防医学に近いイメージ。今の状態を把握して、普段からメンテナンスをすることが健康な心身を作り、維持できる近道です。調子が悪くなっても戻し方がわかる。その手伝いをすることがブランドのミッションかなと思っています。

体を動かすことが心の休息につながる

―「ニュートラルワークス.」では、日常にアクティブシーンを取り入れることを目的としていますが、お二人はどのような運動習慣がありますか?

前田:大坪さんはいつ休んでいるのかわからないぐらいアクティブですよね(笑)。

大坪:もともとアウトドアブランドを担当していたこともあり、休日は登山やマリンスポーツなど季節ごとのアクティビティを楽しんでいます。特に山登りは見える景色がどんどん変わり、いろんな情報が入ってくるのが楽しいですね。普段から1日平均1万5000歩くらい歩くようにしていて、移動時間が休息になっているのかもしれません。家や職場でじっとしている方が苦手なんです(笑)。

暑い日にアクティブに動いた後は、アスレティアの「クーリング ボディジェル」を使っています。火照った体をクールダウンさせてくれて気持ちがいいです。また、休日は温泉巡りをしたり、サウナに行くのも好きで、温浴施設に頻繁に行くようになってからは化粧水にこだわるようになりました。今は「コアバランス トーニングローション」を使っているのですが、それまで使っていた化粧水と違う肌なじみの良さに驚きました。

前田:私も休日はトレイルランニングをしたり、キャンプをしたりアクティブに動いています。海で泳ぐのも好きですがストレスを発散できるので、運動というよりも休息の感覚が強いですね。どんなに忙しくてもお風呂に入って疲れを取るようにしていて、夏でも湯船に浸かります。普段は20分ぐらいヨガをして、軽く走ってから仕事をするのがルーティン。ヨガをすると血流が良くなり、寒い冬でも体の内側からしっかり温まるのがいいですね。ヨガの前は「スイッチング アロマルームミスト」を空中に吹きかけています。いい香りがするので自然と呼吸が深くなり、気持ちが切り替えやすくなります。

―まさにアクティブシーンと日常がシームレスな状態ですね。

前田:走る距離や時間など数字にとらわれず体を動かしているとスッキリするので、仕事の合間に走りにいくことも。運動は始めるまでが面倒くさいのですが、運動して後悔することってないんですよね。

大坪:運動習慣がない人こそ、そのハードルは高い。だからこそ、「ニュートラルワークス.」のウエアやグッズがきっかけになって、体を動かす時間や機会を増やしてもらえたら嬉しいです。運動することでストレス発散できたり、頭がスッキリしたりします。体を動かすだけで少しずつ変わり、毎日が楽しくなることを知ってもらえたらうれしいです。

―運動することで心も健康になるんですね。

前田:そうなんです。ただ、健康になるためには運動だけすればいいのではなく、食事や睡眠、入浴などしっかり心身ともにリカバリーすることが大事です。その両方をしてREADYな状態が作れる。健康はお金では買えません。不調が続いたり、疲れているとイライラしたり気分が沈んで、周りの人や環境に優しくなれない。自分が健康であることで、周りの人にも環境にも配慮できるようになるのではないでしょうか。

大坪:心と体が健康な人が増えたら、世の中はもっと良くなるんじゃないかと本気で思います。

  • Text/Mariko Uramoto
  • Photo/Yui Sakai
  • Edit/Riku

プロフィール

NEUTRALWORKS.

スポーツライフスタイルで24時間過ごしたい人たちのココロとカラダをニュートラルに整え、いつでも動き出せる“READY”な状態へとサポートするブランド。環境に配慮した素材や工程を採用した機能性の高いウエアやグッズを展開し、アクティブからリカバリーまで、その時々のライフシーンに寄り添う。また、地球環境に配慮しながら活動する企業や団体、スポーツや健康にまつわる活動を行う企業や団体に向けたユニフォームづくりも。東京・恵比寿、日比谷の2店舗を展開。

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