Inspiration

2022.12.08

「完璧じゃなくていい」自分たちのペースで社会を見つめる<EF.>ソニアと中島沙希が贈るギフトのかたち

モデル仲間でもあり、エシカルライフを提案するインスタグラムメディア<EF.>(イフ)を共同運営するソニアさんと中島沙希さんに、アスレティア表参道店にて、贈り合うギフトを3点ずつ選んでいただきました。ふたりは相手に何を選び、どんな想いを贈り合ったのか、ギフトを贈ることにはどんな意味があるのかを伺いました。

─おふたりが運営している<EF.>について教えてください。

ソニア:「”もしも” 私たちひとりひとりの日々の選択が、少しでも未来をよくするのなら」をコンセプトに、エシカルライフに関する情報をインスタグラムで週に1回発信しています。また、オススメのエシカルアイテムである折りたたみタンブラーとステンレスストローにオリジナルロゴを入れて販売しており、その収益の一部を環境保全団体WWFに寄付しています。

中島沙希(以下、沙希):情報発信では、私たちが実際に使ったエコフレンドリーなプロダクトをレビューしたり、学んだことを発信しています。

EF.オリジナルのステンレスストローと折りたたみ式タンブラー

─プロダクトは何を基準に紹介していますか?

沙希:環境に負荷の少ないプロダクトを紹介しています。仕事柄コスメに触れる機会が多いので、コスメ系をずっと紹介したりもしていたんですけど、最近ではもっと生活にフォーカスし、キッチン用品なども紹介するようになりました。

ソニア:実際に使ってみて、ちょっと違うなと感じたら載せないようにしたり、マイナスポイントがあれば対処法を書くようにしています。例えばシャンプーバーは、シャワーや浴室乾燥で溶けて無くなっちゃうと割高だと思い、おすすめの保存方法も加えて紹介しています。

─いつから環境問題に対して意識を持ち始めましたか?

沙希:私はもともと環境問題についてそこまで知識はなくて。3年ぐらい前にショーのお仕事でソニアと初めて会ったときに、ソニアがマイボトルを持っていたんです。待ち時間の間にいろいろ聞いてもっと詳しく知りたいと思い、後日お茶に誘いました。その時に、世界で起こっている問題について聞きました。それまではなんの気なくプラスチックに囲まれて生きてきていたので、衝撃を受けて。そんな生活を変えたいと思ったし、変えられる!と強く思ったのを覚えています。

ソニア:私も環境問題のためにマイボトルやエシカルライフを選択していたわけではないんです。4年くらい前に友達から「私たちは1週間にクレジットカード1枚分のプラスチックを食べているらしいよ」と言われて、危機感を覚えました。自分の身体のためにと思って、キッチン周りでプラスチック製品をなるべく使わないようにしたり、食事に少し気を使ったりしているうちに、この選択が環境にもいいなら素敵だなと思い始めたんです。自分の生活のために一人でやっていたことを、沙希が興味を持ってくれて、「せっかくだったらシェアしようよ」と言ってくれたことをきっかけにEF.を始めました。

─環境問題について他者に伝えるうえで大切にしていることは何ですか?

ソニア:「完璧じゃなくてもいい」が私たちのモットーです。完璧を目指そうとすると、しんどくなって途中でやめてしまうこともあると思います。それよりも、そこそこでいいから続けることが大切。この便利な日本社会で生きていると、たくさんプラスチックはあるし、その恩恵を受けることもある。私自身も勉強するまでは、いつも使っているからっていう感じで買い物をしていましたし。でもそれは決して悪いことではなく、次に買い換えるときに選べる選択肢を増やしていくことが重要だと思っています。

沙希:みんな無理なく自分のタイミングで選択できるようになるといいなと思っています。私も「今すぐやって!」と言われるとしんどくなっちゃうので(笑)。ストレスフリーに楽しめたらいいですよね!

─EF.ではアスレティアのプロダクトも紹介していましたね。今回おふたりには、相手に贈るギフトをアスレティアのプロダクトの中から選んでいただきましたが、どんな想いで何を選びましたか?

ソニア:私が沙希に選んだのは『リフレッシング デオドラントミスト』。最近沙希が山によく登っているんですけど、このミストは脇だけでなく、首や足にも使えると知って、心地よく汗をかいてほしいなと思い選びました。もうひとつは、山登りやお仕事で長時間の移動がある際に、リフレッシュできるものをと思い『チューニング アロマ ミスト』を。

沙希:以前は山登りはあまりしなかったのですが、最近山に登る仕事をいただくようになって、登山する方によく聞いていた「登山は人生のよう」ということを理解できるようになってきたんです(笑)。

ソニア:そういった今までとは違う挑戦をしているので、そんな沙希を応援するアイテムを贈れたらなと。あとは気合いが入ったお仕事の前日に、肌の手入れをする用の『コアバランス トーニングマスク』を選びました。

沙希:私がソニアに選んだのは『スイッチング アロマオイル/START MY DAY』。ソニアは自分の好きな香りや、香りの効能を把握しているし、いつどんな香りを嗅ぎたいのかを明確に持っているので。子育てをしているソニアは毎朝闘っていて、このアロマオイルを朝のシャワーの後に使って、日々の闘いに勝ってほしいなと思い選びました。そして『スイッチング アロマルームミスト / GREEN RAY』でリラックスしてほしいです。私たちふたりともパックが好きなので、ソニアが選んでくれたのと同じ『コアバランス トーニングマスク』も選びました。

ソニア:1日のはじめにアロマオイルで気合いを入れて、娘を保育園に送り届けたあとに好きな香りのアロマミストを使って自分の時間に切り替える。自分が好きな香りで日々を過ごしたいタイプなのでとても嬉しいです。

─普段おふたりは誰かにギフトを贈ったりすることはありますか?

ソニア:ギフトを買ったりすることもありますが、以前私が出産での入院時に使っていた『トラベル&ジムキット』の残りを、母が入院したときに使ってもらいました。
病院生活のなかで、アロマの香りでケアする時間はとてもリフレッシュになったので、同じように少しでもリフレッシュできればと思って送りました。
自分だけで使うのではなく、家族や友達とシェアすることもギフトのように感じます。ゴミもなるべく減らせますしね。

沙希:私もキャンプへ行く際に『トラベル&ジムキット』と一緒に『スムーススクラブウォッシュ』を温泉に持って行きます。友達と温泉に入りながらいい香りと共にリラックスした時間をシェアすることが私にとってとても大切な時間です。

─おふたりにとって、ギフトを贈ったりもらったりすることにはどんな意味がありますか?

沙希:私はギフトが大好きなんです。私にとってギフトは、贈ってくれた人を思い出しながら、大切な記憶と共に過ごせて幸せな気持ちになります。お洋服を買うときも、友達が作っているものを買うのですが、それも自分へのギフトになっています。

ソニア:私はギフトを選んでいる時間が好きです。結構時間がかかっちゃうんですけど。その人が本当に使うものを選びたいし、開けたときにときめいてほしいとも思う。そうやってその人のことを考えている時間って日常にときめきを与えてくれるんです。同じ熱量じゃなくても、私のことを考えながらギフトを選んでくれた時間があるっていうのはとても嬉しいですね。

─最後におふたりの活動や関係性を持続的に大切にしていくうえで大事にしていることを教えてください。

ソニア:EF.を続けていくうえで大切にしていることは、さっきも話したように「完璧じゃなくてもいい」ということ。私自身も完璧じゃないから発信できないって思っていたんですけど、沙希と出会いEF.を始めたことによって、大切なのはそこじゃないなって気づいたんです。

沙希:正直でいること。 生きていくうえで大切にしていることの一つでもありますが、お互いにもそうだし、EF.のアクションによって見てくださる人の何かきっかけにつながることを願っているので、発信するときにも、偽りなく正直な想いを伝えようと心がけています。

ソニア:自分たちの直感を大事にしたいなとも思います。どちらかが少しでも違うなと感じたら、やらない。楽しいレベルで、「ああじゃない、こうじゃない」っていうセッションを常にしていきたいです。しんどくならないように、負担にならないように、自分たちの生活を大切にしながら続けていくっていうのは、私たちの約束事。

  • Text/Kotetsu Nakazato
  • Photo/Yui Sakai
  • Hair & Make / Risa Chino
  • Edit/Riku
  • 着用ブランド/ casa fline

プロフィール

中島沙希

1995年福岡県生まれ。2017年よりモデル活動をスタート。ファッション誌やWEBメディア、広告などで活躍する傍ら、2020年より友人であるモデルのSONYAさんとともに、サステナブルな情報を発信するプラットフォーム『EF.(イフ)』を立ち上げる。

SONYA (ソニア)

モデル 大阪出身 山や畑など緑に囲まれた地域で育つ。
ネイティブ・アメリカンをルーツに持ち、エッジの効いた独特の存在感でクリエーターからのお声掛けを多くいただき、ファッション撮影を数多くこなす。ライフスタイルはナチュラル志向でモデルの中島沙希と共にサスティナブルな情報を発信する活動としてEF.を設立。様々な媒体で「エコフレンドリー」な自身の取り組みを紹介している。

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