Exercise

2022.11.08

旬の食材をたっぷりと。心も体も温かくなる、冬のご自愛レシピ。

毎日の食事は、わたしたちの基礎を形作るもの。忙しい毎日でも、心にも体にもやさしいものを食べたい。にしむー食堂を主宰し、Eat Designerとして活躍する西村隆ノ介さんに、アスレティアの共通成分でもある「シソ」と冬の食材を使ったレシピを教えていただきました。

プロフィール

にしむー/西村隆ノ介(にしむら りゅうのすけ)

フルーツサンド職人。フリーランスでスタイリング、間借りでのポップアップ、執筆、グラフィックデザイン、モデル活動、イベント企画など活動は多岐に渡る。SHE,inc.ブランドコミュニケーショングループ。
YouTube「にしむーの推し事部屋」運営中。
Twitter : @1108ryu
Instagram : @1108_ryu / @wonderfruitsand

気づくといつの間にか季節が巡り、身震いするような気温になっていた。
慌ただしく日々が過ぎていく中、旬のものを取り入れることは心地よく過ごすための秘訣になっている。

季節ごとの旬の野菜や果物は、その時体に必要な栄養がぎゅっと詰まっているという話を聞いたことがある。それを知ってからいただくと、より全身に染み渡っていくような気がするので、人の体はおもしろい。
何より栄養も摂れる上に、季節を感じることができるなんて、それだけでも得した気分になる。

食べ物で体も心も「ご自愛」する。
忙しない日常を送っている時にこそ、そんな時間が大切なのだと実感する。

大好きな「シソ」と冬の食材をたっぷり使ったレシピで、自分自身を丁寧にケアしていこう。

忙しい朝に飲みたい「寒締めほうれん草と林檎、シソのスムージー」

冬の朝はなかなか布団から出られず、ついついバタバタしがち。お腹が空いていてもゆっくり食べる時間がないなんて日常茶飯事だ。
そんな時に、何かしながらでも飲めてたっぷりと食材を使ったスムージーは重宝している。
季節によっていれるものを変えると、気分もがらりと変わるので年中楽しむことができる。

【寒締めほうれん草と林檎、シソのスムージー】

材料(1人分)

・寒締めほうれん草(なければいつものほうれん草でも)…1束

・水…700ml

・塩…小さじ1

<A>

・林檎…1/4個

・シソ…1枚

・豆乳…100ml

・甘酒…100ml

・リンゴ酢…50ml

冬だけのお楽しみ。ギュッと濃い味と栄養が詰まった寒締めほうれん草(ちぢみほうれん草)を使ったレシピ。ビタミンCは通常のほうれん草の約3倍も含まれている。

ほうれん草の茎にすこし切れ目を入れる。水を張ったボウルの中で、根元と葉をそれぞれ洗う。
林檎も一緒に洗っておく。
洗われる野菜たちを見ているとなんだか愛おしさが芽生えてくる。

お湯(700mlほど)を沸騰させたら塩を小さじ1ほど入れて、ほうれん草を茹でていく。
茎の部分を先に入れて30秒。その後葉の部分も入れて、菜箸などで軽く混ぜながらさらに30秒。

お湯からあげて氷水でキュッと冷やす。
絞って水気を切ったら、3〜4等分にカットする。
(ここまでやったら小分けにしてラップに包んで冷凍しておくと、すぐに使えるので便利)

茹でたほうれん草と<A>をまとめてミキサーにかける。
葉物が全て細かくなったら完成。
甘さがほしい時は甘酒やきび砂糖を足してもおいしい。

リンゴ酢が加わることでヨーグルトのようなとろみがついて、朝ごはんにはちょうどいい。
ふわりと香るシソがいい仕事をしてくれている。

眠くならない程度にお腹が満たされて朝からシャキッと仕事が捗りそうだ。

じっくり焼き時間で自分をみつめる「蕪とカリフラワーのオーブン焼き」

休みの日にはじっくり時間をかけて料理をする。
食材と向き合う時間でもあり、自分と向き合う時間でもある。
今週起こった様々なことを一旦忘れて、無意識にその世界に入り込んでいく感覚が頭の中を整理することに繋がる。

【蕪とカリフラワーのオーブン焼き】

材料(1人分)

・蕪…2個(食べたい分だけ)

・オリーブオイル…大さじ2(野菜を増やした場合はその分増やして)

・塩…小さじ1/2

・カリフラワー…蕪と同じくらいの量(食べたい分だけ)

<B>

・クミンシード…小さじ1

・シナモン…小さじ½

・オリーブオイル…大さじ2

・塩…ひとつまみ

・黒胡椒…2振り程度

蕪とカリフラワーを洗っておく。
蕪の葉も好みに合わせて一緒に焼くので洗う。

蕪の葉は根元が残るように、実から1cmほど残してカットする。
皮ごとオーブンで焼いていく。その方が中まで火が入った時に、やわらかくてジューシーな蕪を楽しむことができるのだ。
オリーブオイルと塩をまぶして180度のオーブンへ。全体の焼き時間は40分ほど。

その間にカリフラワーを仕込んでいく。
食べやすい大きさにカットしたら、<B>と混ぜ合わせる。
しっかり全体に纏わせたらオーブンへ。

入れるタイミングは蕪を焼き始めて20分ほど経ってから。
カリフラワーも一緒に天板に並べ、そこから20分焼いていく。
蕪の葉も食べる場合はこの時に一緒に。

焼き上がったら完成。好みで塩・胡椒を追加するのもいい。
これだけでもお米をもりもり食べてしまいそうなくらいのおかずになる。

蕪やカリフラワーにはビタミンCや食物繊維が多く含まれていて、蕪の葉にはさらにビタミンB2やβカロテン、葉酸などたっぷりの栄養がある。おいしいだけじゃなく、これだけの栄養があるなんて、なんてやさしいんだと感謝しながら食べている。


じっくりと火の通った野菜たちは、じんわり甘さがあり心身をあたためてくれる。
向き合って、時間をかけてつくったものには、なんとなく今の自分が投影されているような気がする。
せかせかした気持ちでつくると、どこかそっけない味になってしまうように思う。しっかり愛でて調理してあげると食材がそれに応えてくれて、おいしさが何倍にもふくれあがる。
おいしく調理してあげるためにも、日々の「ご自愛」を忘れずに心身の健康を保っていきたいものだ。

Text/Ryunosuke Nishimura

Illustration/Ada

Edit/Riku(REING)

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